君だけが、ずっと好き。
「…先に帰る?電車で」


「んー、帰っていいのかなぁ」


「連絡しときゃ大丈夫だろ。ほら、行くぞ。とっとと帰って好きなだけ寝ろ」




伊吹は私の分の荷物も持って立ち上がった。




(あぁ、疲れた体に優しさが染みるよ…)




「あの!」


「んぇ?」




伊吹を追いかけていたら後ろから凛とした声が響いた。




「落としませんでしたか?これ」


「あ、私のスマホ…!」




ソファーでぐーたらしてた時にポケットから落としちゃったらしく、女の子が私のスマホを持っていた。




(ん?メイドさん…?)






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