君だけが、ずっと好き。
黒い生地のヒラヒラしたワンピース。


漫画で見たメイドさんがそのまま飛び出してきたよだった。




「瑛茉、どうした?」


「スマホを落としちゃったみたいで、教えてくれたの。ありがとうござきます、メイドさん!」


「いえいえ、もう落とさないであげてくださいね」




メイドさんはニコッと笑って私にスマホを渡してくれた。



(可愛い…!キュンときた…!)




「聖南ー?どうした?」


「ごめん春翔、なんでもない。行こっか」




メイドさんはそのままスーツを着た男の人と歩いていった。



(お金持ち…?)




「瑛茉、行くよ」


「あ、うん!」




まあ何はともあれ、今日一日で夏を満喫できた気がする。


うん、いい一日だったな。




「帰ったら夜まで課題な」


「え!?」






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