君だけが、ずっと好き。
── そう、今日はうちの地元の花火大会。
毎年クラスの友達と行っていたんだけど、なんと今年は伊吹と2人なんだ。
『伊吹を誘いなさい!絶対断られないって私が保証してあげるから』
なんて由紀に言われて、勇気をだして誘ってみたんだ。
『た、たまには勉強の息抜きに花火大会でもどうですか!!』
『…人多いの嫌いなの知ってんだろ』
『ふ、2人でいい!人がいないところから見れればいいから…!』
なんて、交渉し続けた結果しぶしぶOKをもらった。
普段から人が多いところを好まない伊吹はもちろん毎年お祭りや花火大会は不参加。
もちろん誘われない訳では無い。
数え切れない数の女の子から誘われてるのも知ってる。