君だけが、ずっと好き。






「Happy Birthday!伊吹!」




私はパーンとクラッカーを鳴らした。




「どーも。耳壊れるかと思った」




伊吹はクラッカー対策で耳を塞いでいた手を離してそう言った。



目線の先には今夜のご飯たち。




(さては…早く食べたいんだな!?)




「ご飯の前にはい、これ!今年の誕生日プレゼント!」




私は荷物に隠していた紙袋を伊吹に渡した。




「ありがとな、毎年」




珍しく優しく微笑む伊吹に釣られて私まで笑顔になった。



もちろん、あげた腕時計はすぐに腕に着けてくれたんだ。




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