君だけが、ずっと好き。
「…目開けたまま寝てんのかと思った」



「はぁー?私のことなんだと思ってんの!ケーキ食べてないんだから寝れないよ!」




ヘラッと笑って見せた。




(うん、これでいい。)




ガチャ


「ただいまー!伊吹、おめでとう!」


「ただいま。誕生日おめでとう、伊吹」




救世主のようなタイミングでおじさんとおばさんが帰ってきた。




(よかった…)




私一人じゃすぐボロが出ちゃいそうだったから。




「おばさんたち、ご飯は食べてきたんだよね?ケーキの準備しよっか!」



「ごめんねぇ、パパの仕事の関係の人と会食で。瑛茉ちゃんのご飯食べたかったのに〜」



「いつでも作るから、お仕事休みの日でも呼んでよ!ほらケーキ食べよう!」




私は冷蔵庫からホールケーキを取りだした。




「さあ、伊吹のお祝いしましょっか!」



「うん!」





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