君だけが、ずっと好き。
『瑛茉しか眼中に無いから』なんて、最低な断り方をしたんだ。中学生の時の俺は。




それでも宇野は俺から離れていかずにウロウロしてた。



忘れかけてた。申し訳ないけどそれくらいなんだ。




「そんな顔しないでよ。怖いよ?そのエマちゃんにも怖がられるよ?せっかく誕プレとして久しぶりのお兄連れてきたのに」



「え、俺誕プレ枠なの?」




翔さんはぽかんと妹を眺めていた。



…尻に敷かれてんな。




「そうだよ、誕プレ。あとはタクシードライバーかな」


「ひでえな妹よ」




翔さんはこう見えてかなりシスコン。


宇野のノリと勢いに付き合わされたんだろう。




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