君だけが、ずっと好き。
「何回俺を走らせるんだ、アホ。」




とか言いながら、ちゃんと探しに来てくれるんだ。


…うれしいな。




「えへへ、実は由紀とはぐれちゃってさ」



「知ってる。連絡来た。つーかお前はもっとスマホを見ろ!カバンにしまってたら気づかないだろ」



「ごもっともです…」




ケータイを携帯しないのが私の悪い癖。



分かってるんだけど、ポケットに入れると重いし邪魔だからつい…




「学ばねぇな」




伊吹はフッと笑って私の髪を撫でた。




…素でこういうことをしちゃうあたり、やっぱりずるいよ伊吹。




なんて、本人に言ってもはぁ?って呆れられるんだろうなぁ。





< 217 / 323 >

この作品をシェア

pagetop