君だけが、ずっと好き。
嬉しいんだけど、どうしていいのやら複雑。




このことを言ったら伊吹は帰るとか言い出さないかな。



私と2人でも回ってくれるのかな。



もし断られたら…




「瑛茉」


「ひゃいっ!?」




考え事をしていたせいで、肩にぽんっと載せられた伊吹の手に過剰反応。



し、心臓に悪い…!




「ふっ、なんだよその変な声」



「だ、だっていきなり話しかけるから…!」




違う意味で心臓のドキドキが止まらないよ。


ホラー映画を見てる時みたいなドキドキ感。




「はいはい、悪かったなビビりの瑛茉チャン」




ニヤリと笑う伊吹にまた胸が高鳴る。




瑛茉ちゃんなんて、呼んだことないくせに。





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