君だけが、ずっと好き。
「わ、私このあとダンス部の発表見に行くんですよ!あ、もう始まっちゃうー行かないと!」




私は咄嗟に思いついた嘘をスラスラ言った。


そして、今度は私が伊吹の手を引く番。




「あ、ごめんね足止めしちゃって。俺らもそろそろバスケ部の方行かないと。またね、瑛茉ちゃん」




岳先輩は子供をあやす様に私の頭をポンポンした。


妹扱いすごいな…姪っ子さんいるからかな。




こんなとこ見られたら先輩ファンに怒られそう。




「お昼ご飯買いに行って、どこか人少ないところで休憩しよっか」




正直、午前中だけで行きたかったところはだいたい回れた。


伊吹が文句言わずに全部付き合ってくれたから。

…まあお化け屋敷も行かされましたけどね。



少しまったりして、早めに帰るのもありだなぁ。




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