君だけが、ずっと好き。

「さっき会ったでしょ！？岳先輩のお友達の先輩たちだよ！ここでばったり会ってさ」




なんて言われて、もう一度男たちの顔を見たけど特にピンとは来なかった。




こんなヤツら、会ったっけ。




「あ、伊吹ってばずっと岳先輩のこと睨んで威嚇してたから気づかなかったんでしょ」


「……しらね。」




なんて。


本当は図星だ。



勘違いしたことがダサくて他に言葉は出てこなかった。




「あ、なんかごめんな！俺ら瑛茉ちゃん見っけてつい絡んじった！」


「あとはお若いおふたりで！なんつって！じゃ！」




なんて、気味の悪いにやけ顔で先輩たちは立ち去った。




「…はぁ、余裕ねぇな」



「ん？何か言った？」



「…何でも」