君だけが、ずっと好き。
だらだらと長年続けてた片思い。


それが終わりですなんて言われても、すぐに切り替えはできなかった。




「瑛茉…」




気づけばなぜか、由紀のほうが泣いちゃいそうな顔をしていた。


優しいなぁ…




「ねぇ…瑛茉。本当に本当にフラレたの?付き合えないって、好きじゃないって、伊吹に言われたの?」



「…ううん、でも…もういい機会なんだと思う。伊吹を…諦める」




へらっと笑って見せた。



伊吹だって、気を使って言葉にしなかったのかも。


私たちは幼なじみで、腐れ縁で。


ずーっとずーっと、当たり前のように一緒にいて。




その関係が、壊れてしまわないように。




< 249 / 323 >

この作品をシェア

pagetop