君だけが、ずっと好き。
「何モタモタしてんのよ、横からかっさらわれてもいいの?…告白、するんでしょ」




由紀はホットココアにふーと息をふきかけた。




その言葉に、私はどう返したらいいか分からなくて。




「する…つもりだったんだけど。」




11月末に起きた告白未遂事件。


1ヶ月たった今でも、私はまだ少し勝手に気まずくて。




朝はアラームを5回鳴らして自分で起きてみたり、伊吹の家に行く回数を減らしてダイエットしてみたり。


とにかく、色々重なって伊吹といる時間はかなり減ったと思う。



全ては、来るクリスマスのため。




…そして、もし振られてしまっても伊吹のそばを離れられるように準備をしていた。




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