君だけが、ずっと好き。
…とはいえ、よく考えてみたらこいつの言うことも案外悪くないかもしれない。


どう足掻いても、来年からは離れ離れになる。


このまま離れてみたらどうだ?

ノーガードのあいつにたかる男は今の2倍ところじゃないだろう。




「瑛茉だって、いつまでも伊吹にくっついると思ってたらダメだからね?油断してたらイケメンに告られてコロッと行っちゃうかもね」


「…分かってる」




そんな事、俺がいちばんわかってるつもりだ。



瑛茉が俺に付きまとっているのは “ 腐れ縁で仲のいい男友達 ” だったから。


それもいつまでも続くわけが無い。


あいつだっていつか恋して、他の男と付き合ってしまうかもしれない。



現に、中学生の時に言っていたアイツの好きな人も誰だかわからないままだったし。




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