君だけが、ずっと好き。
◇踏み出しジャニュアリー
【瑛茉side】
「──あけましておめでとう。3年生は卒業まで残すところあと2ヶ月となりました──」
校長先生の話をぼーっと聞いていて、あと2ヶ月かなんて考える。
自由登校期間に入れば、制服も着る機会が減るだろう。
この可愛い制服とももうお別れなんだなぁ。
「瑛茉、どうしたの?そんなにぼーっとしちゃって」
「…いや、あと何回制服着れるのかなぁって思ってさ」
由紀は何それ、なんて笑うけど、私は最近卒業が近づいていることを身に染みて感じてるんだ。
卒業したら、私は一人暮らし。
みんなと離れるまであと2ヶ月。
「んー、まあこの制服結構すきだったからなぁ…」
「私も」