君だけが、ずっと好き。
「もー、たまには2人で帰りなさいな。制服デートだってあと数回しかできないんだよ?」




そう私にこっそり耳打ちして笑う由紀に胸がジーンとした。


いつだって、私の親友は私のことを1番に考えてくれるんだ。




「…ありがとう、由紀。でも明日はみんなで帰ろうね!」


「ばか瑛茉、明日から学校ないでしょ」


「うっ…次の登校日!!約束だよ!!」


「はいはい、じゃーね!」




伊吹と付き合って、まず1番に報告したのは由紀だった。




『はぁ……おめでとう、ずつとずっと待ってたんだからね、その報告』




なんて、涙声でお祝いしてくれた時のことは今でもはっきり覚えてる。



1番相談に乗ってくれてたからなぁ。



電話で色々話してたら、私までつられて泣いちゃったんだ。

もちろん、隣にいた伊吹が慰めてくれた。





< 276 / 323 >

この作品をシェア

pagetop