君だけが、ずっと好き。
「瑛茉、引越しいつだっけ?」



「卒業式の次の日。学校始まる前に一人暮らしに慣れた方がいいでしょって言われたからさ」




伊吹に頼りっぱなしの自分を変えるための期間でもあるんだ。




「あと2ヶ月か。それまでにこっちでやりたいこと色々済ませとかなきゃな」



「うん、地元の友達にも会っておかないとな〜」



「まあゆっくり過ごすか。デートなら今後もいつだって行けるから」




サラッと言った伊吹だけど、私は胸がキュンとした。



“ デート ” っていう単語、むず痒いのによくそんなにサラッと言えるな…





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