君だけが、ずっと好き。
なんて言うと、伊吹は呆れたような顔を見せた。




「…こうやって、手繋いだりはしてなかったろ。いいんだよ、俺らは俺らで」


「うーん、それもそうだよね。私今幸せだから、それでいっか!」



「…ったく、お前はサラッと…」


「ん?なんか私変なこと言った?っていうか伊吹顔赤くない?」


「うっせ」




ぷいっとそっぽを向く伊吹はたしかに耳が赤かった。



照れるようなこと言ったかな…?




「もうすぐ卒業か〜あっという間だったなぁ」




入学式に文化祭、体育祭、修学旅行。


全部全部、まだ昨日のことみたいにはっきり覚えてるのに。



JKブランド、意外とあっけなく過ぎ去るんだなぁなんて、ちょっと寂しくなった。





< 279 / 323 >

この作品をシェア

pagetop