君だけが、ずっと好き。
「まだ1月だろ」


「もうだよ、高校生らしいことまだし足りないのに」



「あと2ヶ月もありゃ間に合う」




冷めてるなぁ、我が彼氏ながら。




「へぇ、じゃあ私がやりたいこと全部付き合ってくれる?」




ニコッと微笑みかけると、伊吹は気まずそうに目を逸らした。



ヤダって言うんでしょ?めんどくさいから。



分かってますよ〜なんて意味の微笑みだよ、これは。





「………いいよ」


「…へ?」




伊吹はマフラーに首を埋めてそう言った。





今…いいよって言ったよね?


私がやりたいこと、全部付き合ってくれるって言ったよね?




「言ったね!?約束だからね!?毎日会えるのは今だけなんだから」





< 280 / 323 >

この作品をシェア

pagetop