君だけが、ずっと好き。
なんて、自分で言っててちょっと悲しくなった。




伊吹が浮気なんてするはずないから心配はしてないけど、やっぱり寂しい。



その寂しさを埋めるように、伊吹が隣にいることを確かめるように、きゅっと手を握った。




「…何、寒い?」


「…ううん」


「ほら、カイロ入ってるから」




なんて、握ったままの手は伊吹のダウンジャケットのポケットに突っ込まれた。



…ちょっとズレた不器用な優しさが、やっぱり好きだ。




「ありがと、伊吹」


「ん。あ、スーパー寄るって言ってたか?」



「うん、夜ご飯の材料買いたいんだ。伊吹の家何も無いからさ〜!今日は一緒に食べようね」



「何言ってんだよ、いつも一緒だろ」


「それもそうか」





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