君だけが、ずっと好き。
にやっと笑ってそう言った伊吹に軽くグーパンチ。



でも、私は本当に風邪ひかないんだ。


今まで休んだ回数なんて片手で数えられちゃうくらい。



小学校から皆勤賞ばかりで、我ながら本当に馬鹿なのかも?なんて思ったりする時もある。



対して伊吹は季節の変わり目に弱くて。


寒暖差や気圧に影響を受けやすいからすぐ体調を崩してしまうんだ。




「ちょっと座ってもいい?」


「ああ」




キラキラした世界の小さなベンチに2人で腰かけ、私はカバンからこっそりラッピングした箱を取りだした。


せっかくだから、ここで渡したいんだ。




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