君だけが、ずっと好き。
伊吹の大きな手がぽんっと頭に乗った途端、体の温度が急上昇。


いま、なんて…?




「い、伊吹…覚えてるの?」


「当たり前。俺がお前より頭いいの忘れたか?」




若干バカにされたような気もするけど、私はそれどころじゃなく嬉しくて。


感情が爆発して、油断したら涙がこぼれてしまいそうなくらいだった。




「お前、俺の事なんだと思ってんだよ」



「だって伊吹、“ 今日がなんの日だろうが興味無い ” とか言いそうだから…!」


「どんな偏見だあほ。記念日はどうでもよくなんかないんだろ?」




ああ、もう…すき…


なんで私の彼氏様はこんなにも尊いんでしょうか。




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