君だけが、ずっと好き。
「前の瑛茉だったらずーっと伊吹に張り付いて大泣きしてたたろうね」



「あはは、たしかにそうかも」




前の私はまわりなんか見えてなかった。



肩肘はって “ 幼なじみ ” としてでも常に隣をキープしてなきゃって思ってた。


そうじゃないと、伊吹を誰かに取られちゃうって不安だったんだ。



今思えば、取るも取らないも伊吹は物じゃないのにね。




子供だったなぁ…なんて、過去の自分に会えるなら少し助言してあげたい。




「 “ 彼女 ” の顔になったね」


「そうね」




侑利くんの一言に由紀がうんうんと頷いた。




「ありがとう、2人のおかげ。出会えてよかったよ」




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