君だけが、ずっと好き。






「──はぁ…」




家族みんなでご飯を食べて、他愛もない話をして、みんなでテレビを見て。



用意しておいたお父さんとお母さんへの手紙も読んだ。


ありがとうって伝えて、心がポカポカしてた。



…けど、1人の部屋に入った瞬間、寂しさに包まれて。




そのままベッドに潜って写真アルバムを見返していたら気づけば日付が変わっていた。


時折涙は流れるけど、いつまでたっても寝れなかった。




「寂しい…」




ポツリと呟いた声は、誰からも返事をもらえずに暗闇に溶けていった。




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