君だけが、ずっと好き。
「お邪魔しましたー!」




私は靴を急いではいて玄関から飛び出した。




「遅い」


「ごめんて」




この人は私の中学からの同級生、天野 伊吹(あまの いぶき)。




無駄にイケメンで無駄にハイスペックな男だ。




…そして、私の好きな人。




「お前はまったく、人の家をなんだと思ってるんだよ、毎日毎日許可なく来やがって」




グチグチ言いながらスタスタと道路を進んでいく伊吹に、私は早足で頑張ってついていく。




「許可?もらってるよ、伊吹ママに。ほら、LIME見る?」




「てめえは何で人んちのババアとID交換なんかしてんだよ…!」




伊吹はくるっと振り向いて私の鼻を片手でつまんだ。




(こいつ…!)




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