君だけが、ずっと好き。

コンコンコン!!


「天野ー、水内ー、いるかー?開けろー」




賑やかだった部屋が一瞬で静まり返った。




「この声…キリちゃんだ!」




時計を見ると、針が指す時刻は10時5分。




トランプに夢中で誰も時計見てなかったんだ。




「天羽さん、三神さんこっち!隠れて!」




男子が焦って私と由紀の腕を引っ張って隠そうとしてくれる。


…はずだったんだけど。



グイッ




「お前はこっちでいい」



「伊吹!?」



「シッ、静かに」




伊吹が後ろから私の腕を引き、そのままもたれるような姿勢になってしまった。




(これってもしかして、少女漫画でよく見る一緒の布団に潜って密着するやつじゃ…!)




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