君だけが、ずっと好き。

【伊吹side】

「あぁ伊吹…おはよう…」


「はよ。ずいぶんと眠そうだな」




オリエンテーリング2日目の朝。





集合時間ギリギリになって現れた瑛茉は髪もノーセット、目はほとんど開いてないくらい薄目。


今にも寝落ちしてしまいそうな顔だった。




(こいつまさか…)




「聞いてよ伊吹!瑛茉ってば何回呼んでもピクリとも反応しないし!爆音でアラーム鳴らしてもビクともしなくて…!!」




後ろからぬっと現れたのは亡霊…ではなく、疲れきった表情の三神だった。




これはあさから相当なダメージだったようだ。




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