君だけが、ずっと好き。
「えへへ、ありがとう伊吹」


「ほーんと、あんたらってば兄妹っていうか夫婦っていうか…私にはもはや親子に見えてきた」




三神はベンチに座ったまま呆れた顔で俺たちを見上げた。




俺は恋人同士に見られたいんだけど?なんて視線を三神に向けると、奴はニヤリと笑った。




この悪魔、俺の反応を楽しんでやがる。




「…で、瑛茉。さっきから気になってたんだけど、そのでっかいカバン何が入ってんの」




朝一番に会った時から気になっていた瑛茉のバカでかいリュック。


今日はこのままハイキングだから、誰一人としてリュックの人なんていないのに。



瑛茉だけレベルというか、次元が違う。




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