君だけが、ずっと好き。
瑛茉は器用に片手でポーチを漁った。




(我慢って、無茶言うなよ。痛いんだけど。)




「あった!絆創膏。ほら役に立ったじゃん、私の大荷物!」




なんて言って、ダサい花柄の絆創膏が俺の指に巻き付けられた。




「…小学生みたい」


「うるさいの、可愛くていいじゃん!」


「男子高校生が可愛い絆創膏でよろこぶとおもったか?」




真顔で瑛茉を見つめると、瑛茉はたしかに…なんて納得した。




(…馬鹿なヤツ。)




< 68 / 323 >

この作品をシェア

pagetop