君だけが、ずっと好き。
◆不意打ちエイプリル
【瑛茉side】
「 ── 同じだ…!!同じクラスだよ伊吹!どうする!?ねえやばくない!?
あ、ユキとユウリくんもいる!」
私は伊吹に抱きついてクラス替え掲示板を指さした。
「くっつくな暴れるな重い離れろ」
なんて、抱きつく私をひっぺがす冷たい伊吹。
もうちょっと喜んでくれてもいいのに。
「あ、やばい置いてかれてる!ちょっと待ってよ伊吹!一緒に行こうよ!」
走ってその背中を追いかけると、突然とまる。
(ん…?)
「お前は朝だけで何分俺を待たせたら気が済むんだ!もうすぐHR始まるっつの、結局寝坊しやがって」
「いたたたた」
くるっと振り向いた伊吹は私の鼻をつまんでかるくひっぱった。
まったく、すぐ手出すんだから!!