やがて春が来るまでの、僕らの話。



「1人で頑張って、仕事探してみる」

「……」

「私は大丈夫だから」

「、」



さっきまではすげぇ頼られてた感じだったのに、最後にはあっけない。

頼ってくんなきゃ、俺の存在意義がわからなくなるのに。


誰かに頼られなきゃ、俺ってなんのためにいるんだろうって、不安になるのに……



「でも、なんか困ったことがあったらいつでも言ってよ?」

「うん、ありがとう」



突き放されるくらいなら、迷惑なくらいに頼られたほうが、よっぽどマシだ……



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