やがて春が来るまでの、僕らの話。



「ちょっと、最後って、」

『久しぶりに志月くんと律くんとハナエと揃って会えて~……あ、なんか他の連中もいたけどー』

「、…」

『とにかくまた皆で会えてぇ~、あの頃に戻ったっつーか、戻ってねんだけど~、』

「、」

『…なんか、…んふふ、…最後に幸せ感じちゃった~』

「、…」




ねぇ、


最後ってなに…?




『会えて……よかった』

「、」



どうしよう……柏木くんが、おかしい。


ねぇ、最後ってなに?


なんの話をしているの…?



「柏木く、」

『陽菜がさぁ、呼んでんだ』

「、」



冷たい汗が、

全身に流れた……



『陽菜、1人で泣いてんだ』

「、…」

『あいつ俺がいなきゃ全然ダメなんだもん』

「、」




やだ……


やだ、やめてよ、




『人生の最後にハナエにもっかい会えて、よかった』

「、」



ねぇ、なに言ってんの、やめてよ、


ほんとにやめて……



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