やがて春が来るまでの、僕らの話。
「なんで泣くの?」
「、…ッ、」
「ただコーラ買いに行っただけなんだけど」
むかつく……
人の気も知らないで、むかつく……
本気で心配だったのに。
今だってこんなに怖いのに……
「そんなに死なれたくねぇんなら、ずっと俺のこと見張ってりゃいーじゃん。お前、俺のこと好きなんだろ?」
「、、…ッ、」
「あ、でも律くんと付き合ってんだって?」
「、…」
「クハハ、甘えられる拠り所っつーの?それがほしかったんだろ」
やめて、
「もしかして依存してんじゃねーの、律くんに」
やめてよ、
「つーかそれ、俺と陽菜の関係じゃん」
なんでそんなこと言うの、
「いいの?律くんにそんな大変な思いさせて。そのうち俺みたいに、」
「やめて!!」
「だったらもうほっとけよっ!!」
「、…」
廊下に響いた柏木くんの声に、
心臓が、止まるかと思った。