やがて春が来るまでの、僕らの話。

<杉内side>



数日後。


「で?お前いつまでいんの」

「ねー、今日の晩御飯なにがいい?」

「聞けや人の話し」

「豚汁でいいー?」


朝7時20分。

あれから、カッシーの自殺未遂騒動から早1週間。

あれからずっと、俺はカッシーの家に入り浸ってる。


「お前もう帰れよ」

「俺の生活なら気にしないでいいよ!無職だし時間はいっぱいあるから!」

「お前の生活なんか1ミリも気にしてねーっつーの」

「心配しないで!カッシーが仕事行ってる間面接だって行ってっから!」


毎日毎日、カッシーが帰ってくるまでに必ず晩御飯を作って待ってるけど。

俺はちゃんと、仕事だって探してる。

就職活動、ちゃんとしてるし!


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