オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
目を伏せては、
また見てしまったりする。
それを何度も
繰り返してしまった。
足は震えあがり、
逃げれば良かったのに
焼きついてしまうまで、見ていたっけ。
もう涙も溜まっているのに、
溢れているというのに...。
希良梨を求めていくのは、
大好きな宇宙。
こんな宇宙...
はじめて見たよ。
秋葉にだって見せない表情を
希良梨には見せる。
希良梨の唇を這う、
宇宙がいる。
希良梨も
幸せそうに笑って、
宇宙に抱きついていく。
宇宙は、
そんな希良梨を真剣に見つめていた。
『アタシ、宇宙クンが好き』
『希良梨のことが好き。
希良梨のすべてが好き』