オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
ふたり
そう言い合っていたんだもん。
でもね、
このあとになって涙腺が崩壊するぐらい泣いてしまったんだ。
『アタシ、ずっと前から好きだった』
『希良梨』
『アタシのこと、どれくらい好き?』
『希良梨のこと、ずっと見つめていきたいけど...俺......』
『宇宙クン...秋葉のことかなぁ』
『ごめん』
『宇宙クン、謝らないでよ』
『希良梨、優しい希良梨が好きだ。
でもやっぱり...』
頷いているのが分かっている。
頷いているのを見てしまった。
『宇宙クン。それでも良い。
駄目なら、フッて。
お願い』
『希良梨...。
秋葉を大事にしたいんだよ。
でも、君には押されてしまった。
好きだ...』