オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
その日の放課後
いつも一一番近くにいたハズの人がいない。
この日は珍しく、深雪と一緒に肩を並べて歩いた。
前を向いて歩いているふたりは、
宇宙と希良梨。
気づかれないように無言で跡をついてしまった。
ふたりはイチャイチャしながら、
後ろを振り向く気配もない。
学校から離れた運動公園に入ってしまったふたり。
秋葉たちは、
その場を離れたけど
その場を見てしまった同級生もいるほど。
学校の帰り道で遭遇してしまったんだと言う。
ふたりは、
この時を皮切りに肉体関係を持つようになったと言う。
『宇宙クンと別れたら?
しんどいでしょ?』
『しんどいけど...好きだもん』