オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
次の日も、また次の日も
宇宙はいなかった。
そう、
退学しちゃったんだ。
希良梨や同級生だけじゃなかったんだ、
悔しかったのは...。
宇宙の親友の聖夜クンが、
本当に苦しんでしまっていた。
クラスでのホームルームの時、先生は宇宙の退学の話に触れた
『高鍋クンが退学しました。
本当の理由は分からない。
あと半年あまり、37人でスタートします』
その時、
クラス中にすすり泣く声が聞こえてきた。
クラス中のみんなが、
慕ってしまう宇宙の存在感はハンパなかった。
女の子だけじゃなくて、
男の子からも好かれる宇宙の人間性が..,ここにはあったから。