オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
『そんな。でも寂しくなってしまったから。
でもやっぱり付き合えない』
『そっか』
思っていたよりも聖夜クンはあっさりとしている。
この頃は、
別れてから3か月が過ぎていた。
まだまだ未練が残っていた秋葉には、
大好きな人を探していくなんて考えられない。
でも冬が来て、
人肌恋しくなっていたのは確かだよ。
12月になり、
一年前の幸せだった頃の写真を取り出していた。
“ この頃の笑顔に戻りたいなぁ ”
写真を見て、
そう言っていた自分。
クリスマスが近づくにつれて、
思い出すこともたくさんある。