オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





2か月が過ぎて、
卒業まで1か月になった時のこと_...。





聖夜クンとは付き合ってから間違いなく幸せにしてもらった。






でも、
やっぱりまだ実感がなかったりして。





素直に甘えるのが出来ないし、
言葉が出てこない秋葉は悩んでいた。




ある日の放課後、
ひとりで学校を出たところ。




宇宙とはじめて話をした小屋に腰をかけて、
ひとり空を見上げていた。 





うまく進まない恋の事情に悩んでいた頃、
たぶん同じくして聖夜クンも悩んでいたと知った。





その次の日、
まったく話すこともないままにひとりで学校を出た。





お互いが歩み寄ることも出来ないままに、
毎日を過ごしてしまうふたり。
< 141 / 249 >

この作品をシェア

pagetop