オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





『聖夜クン...ありがとうね...
聖夜クンも幸せになれるから。
幸せになって。
ありがとう』





去り際、
涙ぐむ秋葉の顔をそっと撫でる聖夜クン。




聖夜クンもまた、
涙ぐんでいたのに...
親友を尊重したいって言う考えは尊敬していた。






去っていく時、
それは肩を震わせて泣いている聖夜クンの後ろ姿だった。






泣きながら、
ふたりは別々の道に進むことになった。





別れてからも学校で顔を合わせていたけど、
いつもと変わらない雰囲気があった。 




笑って話すことも今まで通りで、 
彼氏彼女ではなくなっただけ。




深雪と聖夜クンも、
今は別れてしまったけど...友達。
< 143 / 249 >

この作品をシェア

pagetop