オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





でも、その直後だった。



幻聴かと思っていた。




『今、外にいるんだ。』


『うん、そうなんだ。
どんな景色を見てるの?』


『今、秋葉の家の近くに来たんだよね』




秋葉の家の近く...?


って、何処?



行きたい...行きたいよ...。




『ええっ、何処?』


『うん、家の通りを歩いてるところ』





プープープー...




勝手に終わらせてしまった電話を持って、家を飛び出してしまった。




『宇宙...宇宙...』




宇宙の姿を探していた、その次の瞬間_...



あっ、宇宙だぁ。




『宇宙ぁー、宇宙ぁー』




子どものように
はしゃいだ時だった。
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