オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
宇宙が笑って、
こっちに向かって来たんだよね。
笑わせようと、
秋葉もまた歩き出していたっけ。
ぶつかり合う手前、
ふたりの足は止まった。
『久しぶりだなぁ』
『久しぶり』
その時、
緊張してしまったせいで
話せなかったりして...。
とある日、
卒業式の予行練習があった。
学校帰りに、
コンビニに向かっていた時__
『秋葉?』
...宇宙
声に反応してしまう。
『宇宙』
『学校帰り?』
『卒業式の予行練習だったからね』
『そっか』
宇宙は何かを思い出すように、
秋葉の制服姿を見ていた。