オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





『懐かしい?』


『懐かしいね。秋葉、進路って..進学なんだっけ?』


『聞いた? 進学なの..。
福祉の専門学校に通うんだよね』


『なるほど。
秋葉らしくて良い。
優しい秋葉にはピッタリだなぁ』


『ありがとう』





宇宙は、
実家の電気工事の仕事を継いでいくと言う。




既に継いでいる宇宙は、
資格試験の為に学校に通っている。





その話を聞くうちに、
あの大好きな夕方が来ていた。




でも今日は、
曇り空で太陽も夕陽も見える事はない。




大きな雲に覆われて、
今にも雨が降りそうな空をしている。






『秋葉、聖夜と少し付き合ってたんだろう?』


って、聖夜クンの話に及んだ後だったよね。
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