オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





最後の最後まで話をして、
ようやく別れたんだと聞いた。




考えている最中、
宇宙の手が秋葉の手を引いてくれた。





コンビニの裏にある小さな公園で雨宿りするぐらい、雨がひどくなって来ている。




『秋葉っ。もう一度..もう一度でいいから..。
俺を見てくれないか?』


『宇宙、いつでも見てるよ。
いつでも見てる..。』


『別れたあとも..?』


『別れたあと、
気になってたよ本当に。
退学してしまった時からも..』


『秋葉のこと、
真剣に見つめて行きたいんだ。
好きだ。
大好きだ』




気持ちを強くぶつけてくれた宇宙、
凄い幸せだと気づいた。




『待っていたよ、宇宙..』
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