オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜



その話を聞いた宇宙は秋葉の元へと駆けて来てくれた。




笑顔は消えて、
顔は蒼白だったけどつらかったよね。





秋葉の頭を撫でる宇宙の行動は変わりなく、
近くにはいつも深雪と聖夜クンもいる。






太陽のような存在の宇宙の笑顔が眩しいのに...


この笑顔が消えてしまったのは、
秋葉のせいだよ。




好き...って気持ちが増すのに話すことすらできないくらい苦しみに帯びていた。




『秋葉ちゃん、今日の夕方に会おう』


『うん。話したいから...でも怖い...』


『うん、それは俺も同じだっ。
じゃあ、夕方の玄関先でね』






玄関先...


大丈夫かな...って不安になりがちな気持ちを抑えていた。
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