オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
深雪が東京にいる春翔クンを求めて、
地元から居なくなってから3か月。
6月という梅雨入りしてジメジメした日が続くある日。
精神的に悩んでいる聖夜クンの様子が変わり果て、
家から居なくなってしまうようになった時。
この日は、
宇宙と遊びに行っていた時に起きた。
『はあっ? 聖夜の自宅から電話?』
ええっ? 自宅って..携帯じゃなくて⁉︎
何かあったのかも知れない。
『聖夜クン。掛けてみたら⁉︎』
『おぉっ、まったく..』
携帯を持って、
掛けていたのは聖夜クンの自宅だったけど、嫌な予感がするよ。
『あっ、高鍋ですけど。えっ、はい。聖夜が..。
聖夜とは会えていないんです。
携帯は?
そうですか。
分かりました』