オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
夕方になって、
玄関先にはいつものように宇宙の笑顔がある。
この笑顔を見ていたいんだ..,
この笑顔が好きだし...
誰からも認めて貰えるように、
宇宙と釣り合うようになって行きたい。
その日は、
宇宙とふたりきりで会える事になっていた。
帰り道の険しい道を歩いていて、
宇宙がそっと秋葉の手を引いてくれてる。
『秋葉...小さな手だなぁ』
アキ..,って呼んだ?
アキ...って呼んだよね。
ドキドキする鼓動と、
宇宙の温かい手に嬉しくなる瞬間だったよ。
『宇宙...手、大きいんだね』
『うん、この手で好きなヒトを守るんだ』