オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
携帯を切ってから、騒然とする落ち着きのない宇宙。
『聖夜、帰ってないらしい。
携帯も繋がらないって..。
ちょっと、探してみよう』
『聖夜クンが..?』
宇宙は18歳になったと同時に、
車の普通免許を取得していたおかげで行動範囲は広がっていく。
車の中でも、
もちろん無言のままで..
宇宙は、
真剣に考えている様子。
携帯に電話してしまっても、
留守番電話サービスに切り替わるだけ。
掛かってくる気配もなく、
ふたりは聖夜クンの行きそうな場所を探し回るふたり。
しかしながら
この日は見つからずに諦めかけた..その時
宇宙がとんでもない事を言い出してしまった事からはじまった。