オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
飛行場へ到着してから、
エスカレーターに登って行くふたりがその後に見たもの..
それは計り知れないものがあったし、
足は進まない状態に。
搭乗口の近くにいるのは、
あの後ろ姿..聖夜クン。
片手に携帯電話を持ち、
もう片手には
キャリーバッグと..切符かなぁ。
深雪が行ってしまったであろう、東京に行くのね。
場所も分からない、
あの広い東京で探し回るだなんて無理があるんじゃない。
ただ、観光って言うなら話は分かるけど..
どういうわけなんだろう。
【東京へご出発のお客様の〜..】
搭乗のアナウンスが流れると、
聖夜クンが一歩前へと進みはじめてしまった時だった__。