オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
深雪にとって春翔クンは、
雲の上の人で釣り合わないと感じたんだってね。
しかし、
空港に到着してしまってからというもの。
空港内に春翔クンの姿があって、
引き返される手前まで行ったって。
深雪はやっぱり、
一緒にいられないと思っていたからだったのにね。
高嶺の花だった春翔クンと別れて、
地元に戻って来てしまった。
その日の夕方の到着便を待つ聖夜クンは、
深雪の帰りを待っていた。
『空港に向かう』って、
行ってしまったのを知り
宇宙と秋葉も迎えに行っていた。
到着を待っていた時、
深雪が後ろの方から手を振って歩いて来た。